はじめまして!
新卒で入社した会社をうつ病で退職し、生活のために風俗嬢になったら抜け出せなくなった野田珠輝です。
北海道出身3〇歳、趣味は……どうでもいいですね。
風俗を始めてからは嘘をつく自信もなく、恋人らしい恋人もずっといません。
22歳くらいまで存分にあった結婚願望もすっかり消え果てました。
が、風俗嬢になったことを後悔してはいません。
綺麗事でもなんでもなく。
ここから自己紹介&ちょっとした読み物として、無店舗型風俗についてもつらつら書いておりますので、どうぞ紅茶片手にごゆるりと。
~元風俗嬢ライター~
私はソープをメインに様々な業種を渡り歩き約10年働きましたが、そのせいか膝を痛めて手術までしました。
激しい運動(!)はドクターストップがかかったため、現在はライターとしてのアプローチからキャストが安心・安全に働ける世界を目指しています。
ドクターストップがかからなければ、恐らく今も現役風俗嬢です。
~ソープ嬢になった理由~
そもそもなぜソープだったのか。
理由は単純明快、本番をした方が楽だったから!
風俗業界に入りたての頃、デリヘルのお仕事をしていました。
そこは「本番をした子はいくら成績が良くても即クビ!」の、当たり前と言えば当たり前のお店。
半年ほど在籍していたのですが、技術もなかったため射精まで導くのが億劫になってきたんですよね。
元々生理痛緩和のためにピルを飲んでいましたし、本番行為に抵抗もありませんでした。
そして働いてみたら、制限時間内にやることがほぼマニュアル化されているソープは自分に合っているように感じたのです。
若いうちはそれ以上深く考えなくてもぼちぼちと稼げたので、売れっ子にはなりませんでしたが普通に生活はできました。
ヤバいなと思ったのは、実は風俗嬢人生も晩年にさしかかかってから。
それまでは寝坊したりすると気まずくて店を飛んだり、メンタルが安定しなくて出勤しなくなるなんてことザラでした。
お店なんていくらでもある、そんな信念。残念な信念。
~2度目の思春期、そして転機~
実は私、25歳くらいで一度風俗を辞めているのです。
かと言って就職したとか主婦になったかというとそうでもなく、水商売を転々としてその場しのぎ。
3年くらいのらりくらりしていたのですが、30歳前後って人生の第二の思春期なんですね!
今後について色々と思い悩んだ結果、「風俗って素敵な仕事!でも風俗嬢さんたちが働きやすい状況にしてあげたい!」と思い立って試行錯誤します。
一番は風俗をやっていることを誰にも言えず、悩みも吐き出せずにいた過去の自分を思い出したから。
あの頃の自分に手を差し伸べたいと思ったのです。
手始めに現役風俗嬢に戻ることにしたのですが、アラサーともなると昔ほどどんな店でもいいわけではない。
人妻店に行くほど老けてもおらず、しかし若い子たちに交じることも出来ず。
珠輝世代(勝手に命名)はなかなかに難しいものです。
~SNSの発展って素晴らしい!~
多分、私が20代前半の風俗嬢だった時も何かしら吐き出せる場所はあったはず。
でもそんな術を知らずに溜めに溜め込んで、アルコールに依存し、部屋もぐっちゃぐちゃ。
それは鬱も悪化しますよね。
その後現役に戻り、Twitterを始め、風俗で働いている人ってこんなに多いんだと驚いて北海道から色んな人に会いに行きました。
(良い子の皆さんはネットで知り合った人といきなり会ったりしないでね!きちんと相手を見極めよう!)
風俗の仕事に活かすための講習も飛行機に飛び乗って参加し、新千歳空港と羽田空港を年に何度も行き来します。
ここまで奥の深い仕事も面白い!
嫌なこともいっぱいあるけれど、たくさんのお客様と出会ってみたい!
もっともっと経験を積んで、風俗で働く女の子(だけじゃないですが)たちが孤独にならないようにしたい!
こうやって東京を行き来し、インターネットできちんと情報を集め始めた頃、私は思ったのです。
なるべく長く現役風俗嬢でいたい。
しかしそこに一つの大きな壁がはだかります。
~風俗の代名詞?デリヘル~
当然のことですが、人は皆平等に年齢を重ねていきます。
長い風俗人生、この先もし人妻店や熟女店で働くことになった場合はデリヘルが圧倒的に多いのです。
風俗全体の店舗数におけるデリバリー型(無店舗型)が占める割合から見ても当然とはいえます。
しかしデリヘルは危険と隣り合わせ。
そして年を取れば60分バックは1万円に届かないでしょう。
吉原のソープで120分4万円のバックだった私と、中身はそんなに変わっていないのに。
技術は上がっているはずなのに。
デリヘルは店舗型よりも柔軟な働き方ができます。
非常に大きなメリットです。
しかし、風俗嬢人生のほとんどをソープで過ごしてきた私にとって、派遣型風俗で働くことは正直に言って難易度が高いのです。
~デリヘルでの盗撮行為~
なぜデリヘルで働きたくないのか、理由の一つは盗撮犯。
デリエステなら基本的にこちらが攻めますし、服は脱ぎません。
せいぜい下着姿です。
万が一盗撮があっても、ネットに出回るのは男性客がアヘアヘ言っているところでしょう。
ところがデリヘルの場合は全裸になり、フェラチオや疑似性交をします。
私はほとんどずっと、店舗型風俗で働いてきました。
「私がいる部屋に男性客が来る」のと「男性客の自宅やホテルに私が派遣する」では、チェック項目が圧倒的に多すぎて気付かない可能性も高いです。
男性に触れられて感じている(フリをしている)私が、ネットの世界を延々と漂うことになります。
いえ、もしかしたら既にあるのかもしれません。
なんせ「盗撮がある」なんてことも知らずにデリヘルで働いていた時期もあったのですから。
~犯罪者と風俗嬢の共通点?~
盗撮・レイプ・無理難題を押し付ける人がいること…。
Twitterをやるようになって初めて知ったことがあります。
そういったことをする人は、とても寂しい人です。
日常に不満を持ち、コンビニの店員さんに八つ当たりするような人かもしれません。
もしくはそれすら出来ず、絶対的に力では優位で、しかもお金を払って買った女性(あえてこの表現)相手に攻撃するのかもしれません。
もちろん、擁護なんか絶対にするはずもない。
しかし、風俗嬢に承認欲求が高い人が多いことは事実でしょう。
私だって「可愛いね」「また会いたいな」「今日は本当にありがとう」とチヤホヤされて嬉しかったものです。
特に若い時は、そういった言葉を聞きたいがために出勤していました。
それは悪いことではないのですが、自分で自分を褒める術を知らなかったのです。
この点では罪を犯すような輩(言葉が悪くて失礼)と唯一似ているところなのかもしれません。
「類は友を呼ぶ」と言いますよね。
本指名で仲のいいお客様と自分って似ているところがあると思いませんか?
少なくとも、私が今でも覚えている本指名様たちは自分とちょっと似ていると感じています。
フリーで回ってきてしまったら、仕方のないことなのかもしれません。
でも常日頃から警鐘を鳴らしておくこと、負のオーラをまとわないことで防げる被害があると私は信じたいです。
~自分を見つめ直すチャンス~
ここ数ヶ月は新型コロナウイルスの影響で稼げない、またはお店自体が営業しておらず働けない方も多いでしょう。
これを機に風俗辞める宣言をする女の子もネット上で数多く見かけました。
生き抜くことの難しい昨今ですね。
現在はインターネット上でも、他人に話を聞いてもらえるサービスがあります。
どこの誰とでもいいのであれば、無料で利用できるものも存在します。
少なくともここを読んでいるあなたは、ぜひ誰かに頼ってください。
「死にたい」と何度も思った私が「死なないで」と訴えても説得力はありませんが、共感はしてあげられます。
私以外にもこの世の中に必ずいます。
相談したら迷惑…?
いえ、突然この世界からいなくなっちゃう方がどちらかというと迷惑です(笑)
「こんなこと言ったら迷惑かも」というのは相手を思っているからです。
そんな大事な相手がいるあなたは、誰かから大事に思われています。
きっと自分を大切に扱ってあげる方法も、本当に死んでしまう前に見つかるはず。
…盗撮犯からこんなところまで話が飛んで失礼いたしました。
結局、私は王道のデリヘルで働いた経験がほとんどないまま風俗嬢人生を終えることとなりました。
しかし風俗で働いたからこそ得られた経験値が私にはあります。
この仕事をしていなかったら出会えなかった、たくさんの友人・知人もできました。
お金ではなく、感情や人生が豊かになったと思います。
新型コロナ騒動がなかったとしても、価格崩壊も起きており風俗嬢の立場は大変な状況でしょう。
「やり切った!」とさっぱりした気持ちで卒業の日を迎えられることを切に祈っています。
その時は、オンライン卒業証書授与式を開催したいと思います!