写メ日記集客のすゝめ

私の推奨する風俗の働き方で、「自分に合ったお客様を集めて、不要なしんどさを無くしていく」というものがある。

 

要は相性の良いお客さんが自分に興味を持ってくれる仕掛けをして、予約してくれたりリピートしてくれるようにしましょうねって話しだ。

 

小柄でポッチャリした女の子のところには、小柄でポッチャリとした女の子が好きなお客さんが遊びに行くように。

医療や看護に興味のある女の子のところには、医療や看護に詳しいお客さんが遊びに行くように。

激しいプレイよりもゆったりとした雰囲気が得意な女の子のところには、激しいプレイよりもゆったりとした雰囲気を楽しみたいお客さんが遊びに行くように。

 

本来こういうマッチングは、お店選びやスタッフさんの案内、プロフィールを見てのネット指名の時点でできていて当たり前だと思いたいところだが、実際はそうもいかないようだ。

 

これを読んでいる女の子も「このお客さん、自分には合わないな」と思ったことはあるだろうし、逆に「この女の子は自分には合わなかったな」という残念な後味で帰路につくお客さんも少なくはないだろう。

 

そう、マッチングを間違えることは、女の子にとってもお客さんにとっても悲劇でしかない。

 

自分に合ったお客様を集める。集まりやすい仕組みを作る。

これは女の子目線での働きやすい環境づくりでもあるが、同時にお客さんのためでもあるのだ。

 

今回は、自分に合うお客様が集まる仕組み作りで大きく働いてくれる、写メ日記というツールをメインに書いていく。

 

私自身プレイヤーメインで風俗業界に関わっていた頃には、写メ日記を戦略的に使うことで、かなり楽しく仕事をさせて頂いていた。講師やコンサルをするようになってからも写メ日記に関する質問や相談は多く頂いていて、伝えたいことはたくさんある。

 

写メ日記が苦手という女の子もいるだろうが、よかったら最後までお付き合い頂きたい。

そしてぜひ、写メ日記を味方につけて欲しい。

 

 

 

【ぶっちゃけ全部同じに見えてる】

 

私たちはなぜ写メ日記を書くのだろうか。

 

答えは簡単で、公式サイトの在籍一覧やプロフィールを見たところで、ほとんどのお客さんは誰を選んだら良いのかが分からないからだ。

 

TSUTAYAには行ったことがあるだろうか?GEOでも良い。DVDレンタルショップの店内をイメージして欲しい。

 

まだ観るものは決めていないが、あなたはなんとなく映画を観たくなった。

天井近くまで伸びたいくつもの棚が狭い通路を作るように等間隔に並び、そこには隙間なくDVDが並んでいる。選び放題だ。

 

だがもしも、DVDのジャケットが全て真っ白だったら?

もしくは全部が似たり寄ったりで、他との違いも内容もわからないようなジャケットだとしたら?

 

私たちはどうやって自分の観たいDVDを見つければ良いのだろうか。

 

私だったらきっと、とりあえず借りてみるものの、家に帰って再生して「今観たかったのはこれじゃねえ!」「好みじゃねえ!」などと憤慨するか、どれを借りれば良いのか分からず店内をぐるぐる回った末に疲弊して、結局何も借りずに帰るか、だ。

ともかくその時の自分にぴったり合う映画を見つけられる気がしない。

 

実際のレンタルショップではこんなことは起こらないだろう。

DVDのジャケットは映画の雰囲気やイメージに合わせて作られていて、手に取れば表には目を引くキャッチコピー、裏にはオチが分からない程度に書かれた簡単なストーリーが小さく印字してある。

気になるジャケットを手に取って、裏のストーリーを読んでみて、観たいと思えばレジに持って行けばいいのだ。

 

ここであなたの在籍する店の公式サイト、在籍一覧のページを思い出して欲しい。

 

女の子一人一人の個性は正しく出ているだろうか?それぞれの女の子がどんな雰囲気で、どんなプレイをするのかは、写真を見て分かるだろうか?

ついでに自分のプロフィールページも開いてみよう。他の子との差別化はできているだろうか?似たり寄ったりになってはいないだろうか?

 

きっと多くのお客さんは、先程DVDを上手く選べなかった私のようになるだろう。

公式サイトを見るだけでは、お客さんはどの女の子を選べは良いのか分からないのだ。

 

そこで助太刀してくれるのが、写メ日記だ。

自分はどんな人間で、何が好きで何が苦手で、どんな価値観を持っているのかを女の子が上手く写メ日記に織り交ぜて出していくことで、お客さんは女の子を選びやすくなり、女の子も自分に合うお客さんが自然に集まる仕組みを作ることができる。

 

これは単純な集客ではない。

お客さんがガッカリするミスマッチを作らないためであり、自分が心身ともに傷付くプレイを減らすために、私は写メ日記を書くのだ。

 

 

 

【自分のビジネスに投資する】

 

少し小難しく感じるかもしれない。

めんどくさかったらこの章は一旦読み飛ばしてくれても構わないが、いつかは読んで欲しい。

大切な話だ。

 

私たちは個人事業主だ。

自分で、個人で、ビジネスをしている人間ということだ。

 

何か事業を始めるとき、本来看板を掲げただけではお客さんは入ってこない。

「mari珍」という看板を作って入り口に貼り付けただけではダメなのだ。

 

自分は何を提供し、それはいくらなのか。

相手のメリットや生まれる価値を明確にし、時には自分自身を表現してファンになってもらい、価格以上に価値のあるものが受け取れるとクライアントに感じてもらえるようにアピールをする必要がある。

広告宣伝活動というやつだ。

 

私の個人的な想いだが、自分で自分のビジネスを動かす、自分で仕事を作る、自分で仕事を呼び込むという意識は、風俗プレイヤーの皆さんにも持っていて頂きたいし、できればその意識は育て続けて欲しいと願っている。

それは今後いくつもの場面であなたを助けてくれることはあっても、足を引っ張ることはない。

無駄にはならないってことだ。

 

風俗プレイヤー、キャストという個人事業について話そう。

 

新人期間はお店がピックアップしてくれたり新人割があったり、新人好きのお客さんが指名してくれたりで、しばらくは仕事があるかもしれない。

でもそれも続いて1、2ヶ月程度。ゆくゆくは自らお客さんを集め、自分の力で収入を得にいくことになる。

 

在籍してパネルを載っけとけば、勝手に儲かる時代もあったと言う人もいる。

だが今はそうではないし、そもそも事業はそういうものではないと思っておいた方がいい。

 

なので私は、自分でお金を稼ぐ、稼ぎ続ける自分になるために、投資を提案する。

 

投資と聞くと、何を想像するだろう。株や為替だろうか?

一般的には「お金を投資する」というイメージが強いのではないだろうか。

 

私たちが投資できるものは、実は3つある。

まず「お金」、そして「時間」と「労力」だ。

 

その中でも今回は、「時間」「労力」を自分の仕事のために投資したい。

写メ日記を使った集客だ。

広告宣伝費0円でできる超お得な集客方法ではあるのだが、効果的な写メ日記の書き方も分からないまま時間と労力を使い、やっと更新しても思うような結果を得られなければ、写メ日記を書くのが億劫になるのも当然だ。

 

次の章では、私の考える写メ日記集客のイメージをあなたと共有したい。

 

 

 

【釣りをしよう】

 

私はよく、写メ日記集客を魚釣りで例える。

釣り人はあなたで、お魚さんはお客様だ。

お客様を魚に例えることには正直やや抵抗があるが、一旦それは横に置いておこう。

 

やり方はシンプルだ。

 

①自分に合う魚を知り、釣りたい魚を決める。

②その魚の好きそうな餌を釣り針につける。

③魚のいる場所や好む時間帯を狙って糸を垂らす。

 

この3つを繰り返せば、釣りはできる。

 

カレイを釣りたければ針にはゴカイなどの虫餌をつけて、海の底の砂地に落とす。

小アジは海面近くで群れて泳いでいるので、糸は深く落とさずに。餌はアミエビや、サビキ用のペースト状になったものを使う。

昼間に釣れる魚もいれば、夜に釣れる魚もいるだろう。

 

釣りたい魚が明確であればあるほど良いが、どれだけ釣りたい魚がいても、その魚が好む餌をまだ手に入れていないこともある。

時には自分の持ってる餌に合わせて魚を選ぶ柔軟さも必要かもしれない。

 

また良くも悪くも狙っていない魚が釣れることがある。

小アジを狙ったつもりが本マグロを釣り上げてしまうならまだいい。むしろラッキーな展開じゃないか。

逆が問題だ。毒のある魚や手に負えないほど暴れる魚が釣れてしまうこともある。

 

あなたを傷つける魚が釣れてしまった時、手懐ける自信が無いのなら即リリース、もしくは排除だ。

つまりプレイの中断、そして出禁やNGだ。

激しい指入れで出血したり、あまりに暴言が過ぎるようなら、店に連絡してお帰り頂いた方がいいだろう。

 

経験を重ねるうちに、あなたに合う魚は変わるかもしれない。持ち餌のバリエーションも増えてくるだろう。

ずっと同じ餌で同じ魚を釣り続けることはない。いろんなお魚さんと出会って、釣り(写メ日記集客)を楽しんで欲しい。

 

良いフィッシングライフを!

 

 

 

【実際に書いてみよう】

 

以前書いた記事で風俗店の役割について少し触れたが、ここでおさらいだ。

基本的に私たち風俗プレイヤー、キャストは、どこかの風俗店に在籍しなくては仕事ができない。そして風俗店では私たちに代わって集客の代行と、お客さんの好みに合わせた女の子の紹介をしてくれている。

 

だがそれらを完全にお店任せにした時に、女の子にとって、そしてお客さんにとって、本当に相性のいい相手と出会える確率はどれぐらいだろうか。

 

対してお店だけに頼らず写メ日記を使った場合、集客力を上げると同時に、自分が来て欲しいお客さん、自分に合うお客さんに来てもらうことができる。

 

ここで言う集客は、「集める」ではない。「集まる」状態だ。

 

想像してほしい。自分に合うお客様に選ばれ、相性のいい人たちが自然と集まってくるとしたら、私たちはどれほどのストレスから解放されるのだろう。

私には「相性は作れる、育てられる」という持論があるが、それにしてもできることなら始めから相性のいい人に多く出会いたいものである。

 

ところで相性のいいお客さんとは、いったいどんな人なのだろうか?

釣りの①、「自分に合う魚を知り、釣りたい魚を決める」の部分だ。

それを知るには、まず自分を知ることから始まる。

 

例えば私は情に厚く物腰の柔らかい接客スタイルが得意だが、粘着質なタイプや安易に恋愛感情を抱きがちな人は苦手だ。年齢は年下よりも年上、小綺麗なおじさんが好きだ。責めも受け身も可能だが、どちらになっても痛いプレイと衛生面で心配になるようなプレイはしたくない。罵倒系の言葉攻めもあまり好きじゃない。

甘いものは苦手なので、スイーツの差し入れは要らない。ブランド物はよくわからないが、質の良いものは好きだ。本屋と絵と写真が好きなのと、医療やヘルスケアに興味があるので、それらについて一緒に楽しく話せる人だと嬉しい。

とはいえお客さんが買った時間以外は自由でいたいので、いくら話すのが楽しい相手だとしてもLINEもメールも教えたくないし、ヘブンのメッセージ機能は無効にしている。接客後のお礼日記も書きたくない。

私がどれだけ風俗の仕事を楽しんでいて、どれだけお客さんと仲良くなろうと、私には風俗以外の時間があって、そこでは他の仕事や勉強に取り組んだり、趣味に打ち込んだり、家族や友人と過ごすために時間を使いたいのだということをお客さんには分かっていて欲しい。

 

上記のような私の好き得意であったり価値観を「良い」と思ってくれるような人に出会いたいし、そういう人こそが私と相性のいい人になりうるのだろう。

 

では次。②の「その魚の好きそうな餌を釣り針につける」の餌とはなんなのか?

餌と言うと獲物を呼び寄せるもののように聞こえるかもしれないが、これはミスマッチを回避する役割も担っている。

 

具体例を出そう。

「先週参加した読書会で、年上の男性とペアになりました。お互いの好きな本について話したのですが、彼の一つ一つの所作や柔らかな口調がとても美しく、洗練された中に程よい色気を感じました。私もこんな魅力的な大人になれるように、今から意識していきたいです。」

こんな写メ日記を書いたとき、これを読んで指名してくる人はどんな人だろう。

句読点だけ、絵文字も顔文字も入っていない文面から読み取れる私の人物像は、どんなだろうか。

 

少なくとも、根っからのパリピとかギャルだとは思われないだろう。

お堅い面もあるかもしれないが、礼儀正しく向上心のある女性、というような印象ではないだろうか。私の苦手なガツガツしたタイプや、とにかくエロ重視であわよくば過剰サービスも期待しているようなお客さんからの指名は、避けやすい仕様にしたつもりだ。

指名してくるとしたら、ゆったりとした雰囲気や品のあるエロが好きな、お行儀の良いお客さんだろう。ついでに本が好きな人だと嬉しい。上の写メ日記だけで指名するとは思えないので、私の書いた他の日記や、プロフィールページも読んだ上で会いに来てくれているだろうと予想する。

 

こんなふうに、相性の悪い人には離れてもらい、相性のいい人にだけ近くに来てもらうのだ。

 

そして最後の③、「魚のいる場所や好む時間帯を狙って糸を垂らす」なのだが、正直私は今あまりこれを気にしていない。

ざっくり説明すると、写メ日記を投稿する時間帯や頻度。写メ日記以外の他のツール(Twitterやブログなど)を使う場合には、いつなにで出すかという話だ。

 

今回は写メ日記の話しがメインであるのと、現時点で私があまり重要視していないので、詳しい説明は省く。

 

 

 

【まとめ】

 

「今日も元気に出勤したよ!優しいお兄さんとエッチな遊びがしたいな♡ご予約お待ちしてます(≧∀≦)」

 

ネタがない時、同じような日記が並ぶ。自分も、他の女の子も。

 

在籍一覧でも、プロフィールページでも、写メ日記でも、他の子との違いがないとしたら、お客さんはどうやってあなたを選べばいいのだろうか?

 

どんな人に来て欲しいのかが明確でないまま書いた日記で、来て欲しい人を呼び込むのは難しい。とりあえず誰でもいいから来てくれってスタンスで書いた日記を見て来る人は、とりあえず誰でもいいから風俗で遊びたい人だと思った方がいい。

 

他の女の子と同じような日記の量産に意味がないとは言わない。

でも効果的に動かしたいのなら、策はあるのだ。

 

もちろん写メ日記を書かなくても、パネルやフリーで仕事が入ることもあるだろう。そういった出会いの中から相性の良いお客さんを見つけ出し、リピートを起こす方法もあるが、まあまあ時間がかかる印象だ。

また写メ日記で自分がどんな人間なのかを表現していない分、相性が合わないお客さんに出会う確率も上がるだろう。

 

写メ日記は単純な集客ツールなだけでなく、私たち風俗プレイヤーの心身の健康を守ってくれる、大変優秀なアイテムなのだ。

 

とは言っても、この記事で扱っているのは写メ日記集客の0を1にする部分、電話を鳴らして自分に合うお客さんからのネット指名を増やすだけだ。

ネット指名で来てくれても、実際会った時にハズレと思われたら、その人は二度とあなたのところには戻らない。リピートは起こらない。

せっかくのネット指名がリピートに繋がるよう、ぜひ接客スキルも磨き続けて欲しい。

 

 

 

最後に。

 

これだけ写メ日記について長々と語った私だが、写メ日記は書くも書かんも自由だよね!ってのが本音だ。

むしろ書きたくないなら書かない方がいい。書くことがしんどくなるぐらいなら、書かない方がずっといいと思っている。

写メ日記が苦痛で仕事も嫌になるなんて、本末転倒だ。

 

この業界で働く「しんどさ」をできるだけ減らしたい。

そのために写メ日記を使うのは一つの手段ではあるが、手段はあくまで手段だ。

 

自分のビジネスをどう展開するか、何をして何をしないか、個人事業を楽しんで欲しい。

 

 

 

では、また。

 

 

 

この記事を書いた人

mari 珍

mari 珍

mari珍
コーチングカウンセリング
風俗技術接客講師
写メ日記コンサル
マッサージ(性感ケア対応)
イラストレーター等。