風俗嬢とは切っても切れないピルとのお付き合い。
NSソープ嬢さんだけでなくとも、生理周期を整えられれば出勤の調整もしやすくなりますよね。
更には第3の避妊方法とも言われるミレーナも知られてきました。
私も最近、婦人科で相談したところ勧められた方法です。
今回はピルについて、そして女性が主体的にできる避妊法について書いてみようと思います。
~実は身近にあった低用量ピル~
実は私、風俗嬢になる前からピルを服用していました。
20歳頃に偶然ピルのことを知ったのです。
「うまく使えば便利なんだな。避妊にもなるしいいな」と服用を始めました。
まずは婦人科で、ピルを飲んでも大丈夫な体か調べます。
私は初めてエコーで自分の腹部を見ました。
ちょうどその日、私は排卵痛があり「今日セックスしたら妊娠する可能性高いですね~」と言われ「あーやっぱりそうですか(笑)」なんて会話をしたのも懐かしい話。
ちなみに当時付き合っていた彼氏に浮気はないことは確信していたため、ゴムを使わない気持ち良さを知ったのはこの時です。
その後風俗業界入りし、メンズエステからソープにスムーズに移行できたのも、もともとピルを服用していたからこそですね。
実を言うとメンズエステ時代にムリヤリNNされたことがあったのですが、その時にも妊娠の心配はほぼしないで済み助かった経験があります。
~ピルのメリット・デメリット~
ピルは薬ですからメリットがあれば、デメリットもあります。
まずはメリット。
私にとって大きかったのは、まず「生理痛の改善!」
その時にもよりますが、休みの日となれば一日中ベッドの上で丸まって過ごすことも。
就職した会社でも休むことはできたのでしょうが、やはり「生理くらいで休んでられるか!」みたいな気持ちにはなりましたよね…。
それ軽くなり、ほとんど気にならなくなりました。
経血の量も減り、6~7日目はダラダラと出血していたのも5~6日目でスパッと終わるように。
ただし、自分に合うピルが見つかるまでなかなか苦労する方もいるようです。
私は最初からトリキュラーで問題ありませんでした。
そしてもう一つのメリット。
「生理周期が安定する!」
元々そこまで生理不順ではなかったですが「いつ来る?」と身構えているのは神経を使うもの。
ピルを飲んでいれば、休薬期間中の何日目に来るとほぼ確実にわかります。
シートの残りを数えながら「あとちょっとで生理来るからナプキン用意しておかなきゃ」と備えることもできるのです。
自分の生理を知って、体と向き合うということも覚えました。
風俗嬢さんでも定期的に婦人科へ行く方とそうでない方、わかれるでしょう。
ピルはれっきとした医薬品なので、婦人科系のかかりつけ医を見つける意味でも良かったと思っています。
反対にデメリット。
よく挙げられるのが「毎日同じ時間に飲まなければいけないこと」
日常生活に取り込んでしまえばなんてことはないのですが、最初の頃は忘れてしまったり、または嘔吐や下痢があったりした場合は薬を飲み直すかどうかの問題が発生していまいます。
この辺りはお医者さんから説明を受けますし、ネットにも情報が載っていますが、たまにのことだと覚えていないかもしれませんね。
そして血栓症の問題。
ピル服用を始めた当初、私は煙草を吸っていましたが若いうちなら少しは大丈夫とのことでした。
(欧米諸国では喫煙者にはピルは処方しない傾向にあるのだとか)
ピルを飲んでいると血栓ができやすくなります。
そのため年齢が35歳以上の方や喫煙者への処方は要注意とされています。
今の私は喫煙こそしないものの、そろそろ年齢も気になるお年頃(??)
そして昨今の新型コロナウイルスで急死している方は、肺に血栓が回って呼吸ができなくなったためと聞いたから。
(こちらについてはまだ不確定要素がたっぷりなので、あくまで私自身が不安になった理由と考えてください)
この辺りが今回、婦人科でミレーナを勧められた理由です。
~ミレーナって万能!?~
勧められたミレーナってそもそも何なの?というと、元々は避妊リングなどと呼ばれていたようですが2007年に日本で認可されて以来、割とポピュラーに使われているそう。
子宮の中にリングを置いてくるだけ。
これだけで効果が5年続き、しかも副作用なし!
費用は1万円ちょっとだそうで、これで5年間煩わしさから解放されるなら入れない理由はないじゃないか!
…とも思うのですが。
ミレーナを入れても1割くらいが自然に出てきてしまうのだとか。
とりあえずその場では決められなかったので、自分でも調べてみることにしました。
(ここまでは私が婦人科で聞いた話です)
その結果、私にとって重大な欠点が!
これを書いている今、絶賛生理中で「血多いよぉ…。ミレーナ入れたら終わりかけくらいの量が続くだけらしいし入れたいよぉ…。」となっております。
しかし、ミレーナはPMSには効かないのだとか!
ピルを飲まなくなってからというもの、生理前に「ダメだ…やる気が起きない!もう何もかも嫌だ…」という気持ちになり、また常に眠いなどの症状で仕事にも私生活にも支障をきたしていました。
意外と生理が来ると途端に忘れてしまうことではあります。
しかしミレーナはPMSに効果がないことを知ってから迎えた今回の生理。
結論!
「やはりPMSが辛い!」
血栓のことさえなければ、私にはピルの方が合っているのかもしれません。
~ミレーナについて知ったこと~
ミレーナについてはその名称と子宮の中に入れてくるということは知っていても、それ以上の知識は皆無でした。
経産婦の方しか使えない方法だと思っていたので、私にとっては無関係で調べることもしていなかったのです。
それが今回覆され、初めて知ったことがたくさんありました。
先ほど挙げましたがPMSには効果がないこと。
出産経験がない人でも使用できること。
生理開始後4~7日後に装着すること。
(大きな病院に通院しているので、装着するまで検査のために病院に行き、また生理のタイミングを見て予約を入れるのも面倒と感じてしまいました)
そして実際にミレーナを入れた方の体験談を見てみると、やはり子宮に異物を入れるためか違和感を覚えることもあるのだとか。
しばらく不正出血が続くこともあるそう。
しかしピルも特に飲み始めの際の副作用として、不正出血は知られています。
そして子宮が小さすぎる場合にはミレーナは入れられません。
~プロジェクトに署名しました~
日本では避妊方法やピルがまだまだ浸透していません。
先進国では避妊パッチやインプラントという選択肢もあります。
低用量ピルだけではなく緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を薬局で購入することも可能。
そして日本より安価に手に入れることもできます。
特に緊急避妊薬についてはいかに早く服用できるかで避妊の成功率が変わってきます。
薬局で手に入れることができれば、望まない妊娠を防げる可能性が高まるのです。
緊急避妊薬に限らず、たくさんの選択肢があればいいなと思い、
#なんでないの。プロジェクトにも署名させて頂きました。
万が一強姦されてもピルを飲んでいれば少なくとも妊娠の心配はしなくていいな、などと思い風俗を引退してからも何も考えずにピルを服用していた私。
しかし性犯罪者のために自分の体を血栓の危険にさらし、お金をかけて飲むのはやはり違うと思い、服用はやめました。
そもそも生理の度にナプキンやタンポンを使うのにもお金がかかっているのは非常に不条理に感じます。
トイレットペーパーやシャンプーと同様、必要なものなのに軽減税率の対象ではありませんしね~!
このプロジェクトに限らず、いろいろな選択ができるようになり、悲しむ女性が少しでも減ることを願っています。